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病気と怪我で約四ヶ月の入院、一年以上のリハビリは続けたものの、体力は想像以上に落ちていました。宮之浦岳縦走では息が上がり、立ち止まり、途中何度も引き返そうかと思いました。ところが屋久島の湧き水を飲み、呼吸を整え、ゆっくりと深呼吸をすると前へ進むことが出来ます。思うように動けなくなったことで、澄んだ空気や原生林、水、自然に備わる治癒力を体感として知ることが出来ました。。屋久島は不思議な島です。透明度の高い亜熱帯の海に囲まれながら、中央には2000m級の山々が連なっています。植生も多様で、場所によって風景が一変します。亜寒帯の山頂付近には積雪も残っていました。個人的な感想としては、神秘的と言うよりも、物凄く緻密で機能的な島なのだと思います。聖老人縄文杉が主役になりがちですが、島そのものに共生と適者生存のダイナミズムがあります。複雑でありながら、生命のバトンを渡すという点でとてもシンプルです。屋久杉はその象徴なのだと思います。独特の気配というのは、島の至る所で感じることが出来ます。
病気に怪我と、計画から実行までに約二年の月日が掛かりました。屋久島へ向けて出発です。当初下道を走る予定だったのですが、出発に手間取り高速道路を利用。今回は宮之浦岳縦走も予定してるので重装備です。この時点では、種子島にも渡るつもりでした。
鹿児島本港区南埠頭、種子島、屋久島方面への貨客船はここから出航してます。この日、福岡から高速道路を利用したのですが、朝8時45分発の屋久島行きフェリーに乗り遅れました。次の便は翌日になるので、鹿子島市内周辺でキャンプ場を探ました。陽が暮れるまでに設営です。
指宿方面へ向かう途中に見付けたキャンプ場。港からそれ程離れてない場所だったので決定です。シーズンを外れているので客の姿も無く静かでした。前日から寝てなかったので、この日自炊はせず夜の九時に就寝しました。
フェリー屋久島2、当初種子島経由屋久島を予定してたのですが、屋久島へ直行です。フェリーに乗船するのは久しぶりでした。
屋久島上陸。鹿児島から約4時間なのでそれ程遠くはありません。この日は風も穏やかで晴天に恵まれました。気温も高く既に真夏日です。
宮之浦港から県道77号線へ合流、まずは左折しました。105kmの屋久島周回道路を直走ります。4月でも気温は高く、半袖のシャツで十分でした。屋久島といえば世界自然遺産なのですが、バイクでも十分に楽しめます。
屋久島最南端、標高940mのモッチョム岳。登山口は千尋滝駐車場側にあります。ちなみにモッチョム岳、耳岳、割石岳と三つの山が並んでいます。
県道を走っていると随所に絶景が現れます。
事前に幾つかのキャンプ場は調べていたのですが、走ってる途中で屋久島青少年旅行村を見付けたました。安房や宮之浦からは若干距離がありますが、初日の設営場所に決定です。フリーサイトは他に人の姿も無く貸し切り状態でした。設営を終わらせた後買い出しに出掛け、途中現れた夕陽はかなり綺麗でした。残念なことにデジカメを用意していなかったので、写真に収めることは出来ませんでしたが。
食後のお茶。この後湯泊温泉へ出掛けたのですが、夜は真っ暗で何も見えませんでした。マグライトが役立ちました。ぬるめのお湯で、星が綺麗でした。
一月に35日雨が降ると言われる屋久島です。
三日目、屋久島は雨です。島内はほぼ走り終えていたので、この日は白谷雲水峡トレッキングと宮之浦岳縦走の為の下準備です。まずは宿泊地をキャンプ場から素泊まりの民宿へと移す為、テントの撤収作業。タープがあると雨天での作業が随分と楽になります。前日に食事をした「できたて屋2」が、松峯荘という民宿もしてるということでしたので、食事がてら向かうことにしました。
濃い雲が広がっています。「できたて屋2」で食事を摂り、店の御夫婦と話をしました。優しい御夫婦で、前日も、食事は終わっていたのですが、せっかくだからというのでうどんとオニギリを作ってくれました。宿泊は夕方6時頃までに来れば大丈夫とのこと、まずは荷物整理の為、教えて貰った安房港にある広い駐車場へと向かいました。
使わなくなる荷物を福岡へ送り返すため、まずは濡れたテントやタープを乾かしました。
乾いた荷を纏め、宅急便で福岡へ送り返しました。夕刻まで時間があったので、永田いなか浜へ向かいます。
穏やかな砂浜です。毎年5月から7月にかけてがウミガメの産卵シーズンだそうです。
永田いなか浜での日没、口永良部島に陽が沈みます。屋久島滞在中は何度もここに足を運びました。火山島、口永良部島は次回足を運ぼうと思います。
「できたて屋2」へ向かう予定にしていたのですが、永田いなか浜で陽が暮れてしまいました。仕方なく宮之浦周辺で宿を探し回り、一日限定で、災難時の避難場所を提供してくれる民宿を見つけました。料金は気持ちだけの500円。その日は所用で営業をしていなかったのですが、快く場所を貸してくれました。感謝です。とても風が強い夜でした。気温もかなり下がり、夜は寝袋に潜り込みました。
一泊した避難所。宿の女将に御礼を言って、まずは楠川温泉へと向かいます。
楠川温泉、小さな温泉です。早朝だったので人も少なく、ゆっくりと入浴できました。その後白谷雲水峡を目指します。
白谷広場の駐車場にバイクを駐め、トレッキング用の荷物を準備、入り口へと向かいました。白谷雲水峡のトレッキングコースは幾つかあって、初めに弥生林歩道と雲水歩道の二手に分かれます。まずは弥生林歩道にある気根杉、弥生杉を目指しました。急な階段が続きます。
※白谷雲水峡リポートは「200604 屋久島 Photos Number 4」に続きます。








200604 屋久島 Photos Number 2
二日目も熱い一日となりましたが、三日目は雨です。雨の島屋久島、年間平均降水量は平地で約4900mm、山岳部では約10000mmと言われています
屋久島初日の朝。二日目もまた快晴で、気温も高くツーリング日和でした。屋久島青少年旅行村をベースキャンプに決め島を周回。県道を時計回りに走り地理の確認です。この日一日でかなり日焼けしました。
走行距離が1600kmを越え、1777kmになったんで記念撮影。これで慣らし運転も終了です
日本の滝100選の一つ、大川の滝。県道から直ぐの場所にあるので、気軽に観光することが出来ます。入り口には名水、大川湧水が湧いています。
滝壺の直ぐ側まで歩いて行けます。水が綺麗です。
県道77号線は尾之間を越えた辺りから78号線へと変わります。大川の滝を過ぎて少し走ると、道は細く曲がりくねった山道になり、路面はアスファルトですがかなり走りにくくなります。ヤクザルが道路沿い群れてますので、走行には注意が必要。距離的にはそうでもないのですが、低速が続くのでそれなりにきつく、対向車も意外に走ってます。しかし、時折現れる水平線は気持ち良く、更に進むと屋久島灯台が見えてきます。
東シナ海を望む屋久島灯台は、1897年に建設された現役の灯台です。白く美しい灯台です。
屋久島灯台を越え、周回道路を走り続けるとやがて道が開けます。ラムサール条約に登録されたアカウミガメの産卵地、永田いなか浜へ到着。この日は通り過ぎただけですが、滞在中五回は訪れた静かなビーチです。写真は永田いなか浜ではありませんが、綺麗な海沿いの道が続きます。
屋久島空港。滑走路が短いのでプロペラ機しか離発着できないそうです。小さな空港ですが、ターミナルの向こうには海が広がっています。
お腹が空いたので、安房にある「できたて屋2」という店で食事を摂りました。店の主人から色々と話を聞いた後、千尋の滝へ向かいます。写真は展望台から撮影したもの。バイクを降りて直ぐに見ることが出来ます。駐車場側にはモッチョム岳の登山口もあり、朝から出掛ければ登山と滝を楽しむことが出来ます。
前日撮り逃した夕陽を収めるためポイントを探し、音楽を聴きながら日没を待ちました。残念ながらこの日は雲が多く、オレンジ色に染まる巨大な太陽を捕らえることは出来ませんでした。陽が暮れてから尾之間温泉へ向かったのですが、混んでいたので先に買い物を済ませました。幾つかスーパーはあるのですが、多分20時以降は殆ど閉まってます。その後頃尾之間温泉へ戻ると、良い具合に人も少なく、ゆっくりと湯船に浸かることが出来ました。