路地裏でニトロ

使用率は年に三回程度ですが、ニトロペンは欠かさず持ち歩いている薬です。数日前、約6ヶ月振りに舌下しました。心臓の具合は判断が難しいのですが、日常的には違和感が基準となります。この日は歩いている途中、路地裏で強い動悸を感じました。心筋虚血なのか、歩くこともままならなくなります。痛みはなかったので、自力で人通りの多い場所へ移動。小さな公園の入り口の狭い階段に座り、ピルケースを開けました。翌日は回復したのですが、二日後の早朝、更に強い違和感が再来しました。ただし、この時も痛みはなかったので、自力で救急病院へ行きました。診断結果は不安定狭心症かもしれないとのこと。心筋梗塞の前駆症状です。ただし、この病院には私の詳しいカルテがないので、既往歴と心電図等から考えられる「予測」でした。
週明け、薬が嫌なのと諸々の理由で行かなくなった病院に出向きました。少し遠いのですが、この病院には私の過去のカルテがあります。二年振りだったので医者には怒られましたが、「今すぐどうこうは無い」との言葉に安心しました。過去のデータから見ると数値が少しおかしいので検査は続きますが、漠然としてないので精神的には救いがあります。
個人的にですが、私は自分の体のデータを知っている、現場の医者しか信じないようにしてます。たかだか専門書を2~30冊読んだ程度、検体は自分一人、なのに勘違いする人もいるので。複数の臨床経験が、信頼のための最低条件となります。個人のデータより先に方法論を語ってくるなど問題外です。まずはその人の状態を先に聞くとか、調べるのが先でしょう。エゴの形は物事の順番で決まります。
病気になる理由は様々です。運、遺伝、不摂生など一緒くたには出来ません。でも、どうあれ患ってから必要なのは治療なので、自分の体のデータベースを保存していると役に立ちます。病歴は究極の個人情報だし、カルテはどちらかと言えば負の遺産ですが、救いにもなります。もし健康であるなら、年に一度くらいの検診をお薦めします。私はこの数日、「三度目の心筋梗塞も起こりえる」と医者に言われ、週末痛みが出た場合は「直ぐに救急車を」と指示され、ある程度の覚悟をしました。でも、毎回怖いです。この感じ、決して慣れません。食欲もなくなるし、食べても不味いです。
健康な時には実感出来ないのが健康なので、人に禁煙や禁酒を勧めるつもりはありません。食も含め、文化や芸術に繋がってる場合もあります。薬物まで行くと話は別ですが、他人に迷惑を掛けなければ、スタイルの選択はそれぞれでよいかと思います。ただ、病気をすると楽しくなくなるし、体は二度と元に戻りません。もしも周囲に大事な人がいるのなら、絶対に考えるべきリスクです。
日に五錠というのは嫌なのですが、二年間ニトロ以外の薬を飲まなかったので、今回は指示通り薬を飲んで様子を窺おうと思います。まだ死にたくありませんし。ちなみに今回強く思ったのは、一部では実現されているようですが、医療データのクラウド化でした。全データを共有するのはかなり難しいと思いますが、実現すると多くの手間が省けると思います。







































